
戸松康雄
鉄腕アトムにウルトラマン、仮面ライダー……1950~70年代を中心に約1500点のおもちゃやゲームが並ぶ「出雲崎レトロミュージアム」を、中野賢一さん(53)は昨年12月、日本海に面する新潟県出雲崎町にオープンさせた。
愛知県の家電量販店でパソコンのリサイクルの仕事に携わる傍ら、約30年前から玩具を集め始めた。高齢を理由に閉店を決めた玩具店から商品を譲り受けたり、愛好者同士で交換したりしてコレクションを充実させ、2018年に知人の紹介により岐阜県で「飛驒高山レトロミュージアム」を開設した。
ところが一昨年、入院したことを機に、妻の出身地である新潟県柏崎市での生活を決意。施設の運営会社を売却し、昨年4月に4トントラック1台分、約4千点の玩具とともに移住した。
間もなく北隣の出雲崎町の国道116号沿いでスーパーマーケット跡の建物が売りに出されていることを知る。町が子育て支援に熱心に取り組んでいることもあり、「多くの子どもたちに喜んでもらえるのでは」と建物を購入。ブリキの「天敵」である潮風が直接流れ込まないようにするなど改装を施した。
1月1日の能登半島地震では、陶製のおもちゃが壊れるなどの被害を受けたものの、3日から再開した。
シニア層には郷愁を覚える品々が並ぶが、「子どもや若者に来て欲しい」と話す。室内には、70~80年代に流行したインベーダーゲームや初期のテレビゲーム機のほか、両手にはめたグラブの空気圧でボクサーの人形を動かすゲームや野球盤などもある。入館料(大人・高校生600円、中学生以下400円)を払えば自由に遊ぶことができる。
「今のスマホゲームのように1人で遊ぶのではなく、親子や友達同士で対戦する楽しさを経験してもらいたい」(戸松康雄)
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