モンゴルの遊牧民が使う移動式住居「ゲル」で泊まれる宿泊施設「松本里山ドアーズ」が、松本市岡田下岡田にオープンした。まき割りや火おこし、そば打ちなどの体験も用意しており、オーナーの赤沼留美子さん(50)は「自然と触れ合う里山の体験を提供したい」と話す。
赤沼さんは岡山市出身。都内でコンビニ店経営会社に勤めていたが、結婚を機に十九年前に松本へ移住した。子育てで木製のおもちゃの魅力にひかれ、市内での「木のおもちゃ館」の開設を目標に持つようになった。二〇一九年には八百八平方メートルの土地を購入。しかし土地の用途が宿泊業に限られていた。
国際協力機構(JICA)海外協力隊でモンゴルに派遣されていた知人のアイデアで、ゲルの導入を決断。モンゴルから輸入し、広さ二十畳ほどの三棟を建てた。
敷地内には、赤沼さんの夢だった木のおもちゃで遊べる施設もある。赤沼さんがそろえた六十種の木製おもちゃのほか、高さ四メートル、周囲五メートルのケヤキをくりぬいた遊び場も用意した。
宿泊者にはまき割りや火おこしをしてもらい、屋外型のいろりで食事を取ってもらう。一人一泊三万円前後から。「不便を楽しむ」泊まり方が人気で、秋まで予約がほぼいっぱいという。
赤沼さんは「県内外を問わず多くの方が泊まりに来てくださっている。非日常や自然をぜひ体験してほしい」と話した。問い合わせは、松本里山ドアーズ=0263(87)3943へ。
(大塚涼矢)
関連キーワード
おすすめ情報
からの記事と詳細 ( ゲルで自然と触れ合い 松本に新宿泊施設 木製おもちゃの遊び場も - 中日新聞 )
https://ift.tt/jRqCgQT
No comments:
Post a Comment