筋トレを習慣にしている、あるいはゴルフをたしなむ方など、マウスガードの作製を希望される一般のユーザーも増えています。

実際のところは「なんとなく歯に合っていれば大丈夫だろう」と、インターネットやスポーツ用品店などで簡単に手に入りやすいマウスガードを使用される方が多いと聞きます。

お湯で温めて軟らかくし、歯に合わせて固める「カスタムフィットタイプ」が代表的です。しかしながら比較的安価で購入できるという点以外は、マウスガードとしての正しい役割を果たせていないのが現状です。自分で圧痕をつけて作るため、かみ癖などで不安定な仕上がりになります。

厚みが均一でない場合は呼吸や発音がしづらいこともありますし、歯や顎を守りパフォーマンスを最大限に発揮するために最も大事な「かみ合わせの調整」が付与されていないことが欠点です。

歯科医師の診断のもとで作る「カスタムメイドタイプ」は、歯型をもとに歯科医師や歯科技工士が精密に設計します。余分な箇所をきちんと切断するなど、装着感にも優れています。使用目的や競技によって、素材や硬さの選択も可能です。

現在装着が義務付けられている競技は、ラグビー、アイスホッケー、空手、ラクロス、アメリカンフットボール、ボクシング、キックボクシング、格闘技(K-1、修斗)です。ボクシングやラグビーは赤色が不可、アメリカンフットボールは白と透明が不可、アイスホッケーは白と肌色と透明が不可、といった具合に競技によって色の指定もさまざまです。

テコンドーや硬式野球、バスケットボールなど、装着が推奨されている競技も徐々に増えてきています。成長期のお子さんの場合は体の成長に合わせた調整が必要になりますから、定期検診と合わせてのチェックが安心です。