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Thursday, January 11, 2024

グッドデザイン・ニューホープ賞は「バイオ素材を使ったおもちゃ」 - 日経クロストレンド

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日本デザイン振興会(東京・港)は2023年11月18日、「2023年度グッドデザイン・ニューホープ賞」の最終審査を行い、8作品の優秀賞の中から最優秀賞を決定。武蔵野美術大学を卒業した項雅文氏による「代替を超えるバイオ素材─生えるおもちゃMYMORI」が獲得した。

●最優秀賞 

代替を超えるバイオ素材─生えるおもちゃMYMORI

代替を超えるバイオ素材─生えるおもちゃMYMORI

キノコの菌糸体を固め、自分でおもちゃをつくって遊べることができるキット。開発の過程で子供たちに与え、どんな反応を示すかなども検証したところ、意外な遊び方も出てきたという。武蔵野美術大学卒の項雅文氏の作品

 グッドデザイン・ニューホープ賞は、将来のデザイン分野を担う若い世代の活躍を支援することを狙って、学生と新卒者を対象としたデザイン賞。2020年に設立され、今回が2回目。

 応募カテゴリーは「物のデザイン」「場のデザイン」「情報のデザイン」「仕組みのデザイン」の4つ。今回は計415件の応募があり、23年10月24日に78件の受賞作品を発表した。

 この中から各カテゴリー2件ずつ、計8件を優秀賞に選び、11月18日の最終審査会によるプレゼンテーションと審査で、最優秀賞を決定した。

キノコの菌糸体をおもちゃの素材に

 最優秀賞の「代替を超えるバイオ素材 ─生えるおもちゃMYMORI」は、「仕組みのデザイン」への応募。3歳から10歳までの子供が、家でキノコの菌糸体を育て、固めることで、おもちゃとして遊べるようにしたキットだ。子供たちが生き物を育てる喜びを感じ、ものづくりを楽しむ生活様式に導くことを目指した。さらに、最後は土に還るという循環の仕組みまでデザインした点や、育てた菌糸体を様々な形状にすることができるという発展性への期待も、審査委員は支持した。

 「キノコの菌糸体を素材にしたおもちゃを自分でつくるキットは、遊ぶための素材づくり自体が遊びとなっている。バイオ素材を身近に感じながらその可能性を学ぶことができるという体験から得られる『意識の変容』をゴールとした点を特に高く評価したい」と審査委員はコメント。

キノコの菌糸体と小麦粉と水を混ぜて型に入れて培養すると4日目に固まってくる性質を生かした(写真提供/項雅文氏)

キノコの菌糸体と小麦粉と水を混ぜて型に入れて培養すると4日目に固まってくる性質を生かした(写真提供/項雅文氏)

 「作者はバイオ素材の開発が既存素材の代用ばかりとなっている現状を軽やかに批判しており、新しい視点で思考ができる。その反骨的な視点と、未来の生活様式をデザインしようとする革新的なアウトプットに敬服する」とも付け加えた。

赤い最優秀賞記念トロフィーを手にする項氏。右は審査委員長の齋藤精一氏、左は審査副委員長の永山祐子氏。後列は優秀賞受賞者

赤い最優秀賞記念トロフィーを手にする項氏。右は審査委員長の齋藤精一氏、左は審査副委員長の永山祐子氏。後列は優秀賞受賞者

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