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Sunday, March 5, 2023

JR西日本、山陽新幹線全線で地震対策…ガード設置を30年以内に - 読売新聞オンライン

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 JR西日本は、山陽新幹線(新大阪―博多、総延長約550キロ)の地震対策について、南海トラフ地震などで大きな揺れが想定される地域に限って進めてきた対策を全線に広げることを決めた。脱線した列車の横転を防ぐ装置の設置などが柱となる。地震時の安全性向上のため、計3000億円を投じて30年以内に完了させる。

 1995年1月の阪神大震災では、山陽新幹線で高架橋などが8か所で落下し、柱や橋脚計708か所が損傷した。この被害を受け、JR西は地震対策に着手し、橋を支える鉄筋コンクリート製橋脚を中心に耐震補強を全線で進めてきた。

 その後、2004年10月の新潟県中越地震では上越新幹線が脱線。このためJR西は、山陽新幹線で車両が脱線した場合、車輪がレールの中央部に設けた金属板に引っかかることで横転を防ぐ「逸脱防止ガード」の設置を始めた。一方で設置区間は、南海トラフ地震や活断層による地震で大きな被害が予想される地域に限り、全線の4割にとどまっていた。

 しかし、16年4月の熊本地震や22年3月の福島県沖地震など、その後も大規模な地震が各地で発生。これを受け、JR西は逸脱防止ガードを全線に設置することを決めた。地震のリスクなどから優先度が高い計約200キロの区間は5年以内に設置を完了させ、それ以外の区間では順次設置を進め、52年度までに終える。

 このほか、盛り土の補強や揺れに強い電柱への交換といった対策も全線で行う。

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