
別名「おもちゃ神社」とも呼ばれる霧島市の鹿児島神宮に伝わる伝統的なおもちゃのひとつで「ぽんぱち」と呼ばれる太鼓の絵付けに夏休み中の小学生が親子で挑戦しました。
霧島市の隼人歴史民俗資料館で、今月20日に行われた絵付け教室には、夏休み中の小学校1年生から3年生までの児童とその保護者の10組が参加しました。
「ぽんぱち」は、鹿児島神宮の初午祭で踊りを披露する馬に飾られるでんでん太鼓に似た太鼓で回すと糸の先についた大豆が鼓をたたいて「ポンパチ、ポンパチ」と可愛らしい音を奏でます。
絵付けの講師は、鹿児島神宮につたわる伝統的なおもちゃを江戸時代から作り続けている「工房みやじ」の四代目の花見ユリ子さんと、娘の森山かおりさんがつとめました。
森山さんによりますと絵付けに使われる色にはそれぞれ意味があり、朱色は子どもが天然痘やや感染症にかからないように、黄色は稲の豊作を、緑色は神宮の杜を表わしているということです。
参加した親子は用意された絵の見本などを参考に地元の蒲生和紙に馬の下書きを描き、一色ずつ丁寧に色を塗って仕上げていきました。
参加した女の子は「絵を描くのが難しかったけど楽しかった」と話し、母親も「霧島に引っ越して来たのでこういう郷土のおもちゃにふれられて良かったです」と話していました。
鹿児島神宮には子どもの健やかな成長や五穀豊穣を願って、「ぽんぱち」の他にも「鯛車」や「香筥」など全国の神社でも類を見ない12種類の玩具が伝わっていて、別名「おもちゃ神社」とも呼ばれています。
講師の森山かおりさんは「自分たちが住んでいる土地にどういう玩具があるのかを知っていただくことで、ふるさとに少しでも興味を持ってもらえたら」と、話していました。
からの記事と詳細 ( 伝統玩具「ぽんぱち」作りに小学生が挑戦 霧島市|NHK 鹿児島県のニュース - nhk.or.jp )
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