
■初回押し出しから3失点
チームを覆う連敗中の暗いムードは、初回に一層色濃くなった。先発の高橋礼が、またも制球に苦しんだ。先頭の金子に四球を与えると源田に中前打を浴び、1死後も中村に四球。半ば自滅の形で満塁のピンチを招くと、外崎への初球の真っすぐも軌道が乱れた。 押し出しの死球。最悪の形で先制点を献上して「ストライクを取ることに苦労し、打者と勝負することができなかった」とうつむいた。さらに、好調の呉念庭には高めの真っすぐを中前2点打とされる。重い3点が、いきなりスコアボードに刻まれた。 3回の失点も先頭森への四球から。5回も1死から山野辺に与えた死球が5失点目に結び付いた。6回を投げて被安打4ながら5失点。8与四死球が大きく響いての今季初黒星に「野手の方にも、中継ぎの方にも本当に申し訳ないです」と肩を落とした。 前回に続く乱調だ。3月27日のロッテ戦でも初回に4与四死球。満塁を招いて押し出し四球で先制点を許すなど、7回途中で自己ワーストの9与四死球だった。雪辱を誓った1週間後のマウンドで同様の内容を繰り返した形で「前回と同じ失敗をしてしまった。自分の投球を見つめ直します」と声を落とした。 2戦続けての制球難。今季12回1/3を投げて与えた四死球は17に上る。試合前に「立ち上がりでしょう。余分な四球は減らしていくことが大事。つながって結果的に失点となる」と制球をキーポイントに挙げていた工藤監督も苦い表情を浮かべた。打線が苦しい状況。序盤の失点は、いつも以上に痛い。 工藤監督は「慎重になったのか、制球が悪くて思い通りいかなかったのか。見直さないといけないところはある」と苦言を呈した。チームはこれで昨年は9月に1度(この時は1分けを挟んで5連敗)しかなかった4連敗で2カード連続の負け越し決定。開幕4連勝の貯金も全て吐き出した。ただ高く信頼して金、土、日の先発は宮崎春季キャンプ中に「石川、高橋礼、和田」と決めただけに「柱というか、しっかり投げてほしい気持ちで任せている。ですから次もチャンスはある」と次回も先発マウンドに送り出す意向だ。好投を信じる指揮官に、高橋礼は次こそ応えるしかない。 (山田孝人)
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